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公開録音コンサート
ペルソナ ─ 乾春男の肖像
講師:樋口隆一
作曲家乾春男(1929~49)は、日本近代音楽史における伝説的存在です。20歳のクリスマス・イヴに多摩川に身投げして自死。そして一般にはほとんど忘れられたが、代表作となった《ペルソナ》(1949)には、藤井一興と入川舜による2種類のCDまで存在します。東京音楽学校作曲家に在学していたとはいえ、すでにほとんど独学で作曲することができた乾の作品には、まごうかたなき独自の美の世界が確立されていました。その年の11月1日、日本現代音楽協会の第1回現代音楽試演会で演奏されたデビュー作《ピアノ・ソナタ》は、「現代音楽を生まれながらに知る天才」と絶賛されたとのこと。これら2作のほか、2曲の《プレリュード》、《ノヴェレッテ》、《インテルメッツォ》も含め、乾のピアノ作品のほぼ全貌が初めてヴェールを脱ぐ、記念すべき公開録音コンサートの解説です。ピアニスト樋口紀美子は乾の姪にあたり、解説をする樋口隆一(音楽学者・指揮者)は乾の甥。
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◆樋口隆一
1946年、東京生まれ。音楽学者、指揮者。慶應義塾大学大学院博士課程在学中にDAAD奨学生としてドイツ留学。『新バッハ全集』カンタータ巻の校訂でテュービンゲン大学哲学博士。明治学院名誉教授。明治学院バッハ・アカデミー芸術監督。元国際音楽学会(IMS)副会長。京都音楽賞研究評論部門賞、辻荘一賞、テオドル・ベルヒェム賞。オーストリア学術芸術功労十字章。『バッハ』(新潮文庫)、『バッハの風景』(小学館)、アーノンクール著『古楽とはなにか』、ノヴァーク著『ブルックナー研究』、など著訳書多数。バッハ《マタイ受難曲》、フォーレ《レクイエム》、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》などCD多数。
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◆樋口隆一
1946年、東京生まれ。音楽学者、指揮者。慶應義塾大学大学院博士課程在学中にDAAD奨学生としてドイツ留学。『新バッハ全集』カンタータ巻の校訂でテュービンゲン大学哲学博士。明治学院名誉教授。明治学院バッハ・アカデミー芸術監督。元国際音楽学会(IMS)副会長。京都音楽賞研究評論部門賞、辻荘一賞、テオドル・ベルヒェム賞。オーストリア学術芸術功労十字章。『バッハ』(新潮文庫)、『バッハの風景』(小学館)、アーノンクール著『古楽とはなにか』、ノヴァーク著『ブルックナー研究』、など著訳書多数。バッハ《マタイ受難曲》、フォーレ《レクイエム》、ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》などCD多数。
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